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志望校の性格の悪さ(重箱度)を早めに確認せよ~「分析と抽出が一番大事」という話~

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数学関係の記事については、以下のリンクからカルテ一覧をご覧ください。

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以下、参考になる記事を記していますのでご一読頂ければ幸いです。

・数学の公式の覚え方(三角関数を例にして

・英単語1000個を独学で覚えたら次もまた1000個覚えたほうがいい話

・記事リスト

 

今回は、志望校の重箱度(ひっかけのレベルや癖)調べの重要性について記します。
敵を知れば百戦危うからずとは言いますが、傾向を知らなければ実力が高くても受からないのが受験勉強です。
知っていれば勝てるというよりは知らないと全負けするといった感じです。
また、現在実力が低い人でも傾向と対策次第で地頭以上の結果を出すことも可能です。
それでは本論に入ろうと思います。

まず前提として重要なのは、基本的な実力はある程度まで上げておくことです。
市販の優れた参考書等を用いて日々勉強を重ねた上でないといくら対策を積んでも予想外の問題に対処できないからです。
そして入試本番というのは往々にして想定外の出題があるものです。
過去問を最低10年分はやりつぶすのは、
「万が一類似の問題が出た時においしいから」
ということもありますが、それはあくまで即物的な側面であって、
本当に重要なことは
「その10年間の出題と同じ問題はもう二度と出ないだろうから
 この10年間の出題以外の領域を自力でやりつぶしておくこと」
です。
そしてここをさらに踏み込むと

 

「まだ出題されていない問題に対抗する力をつけるためには、
 癖や傾向は抽出しておかなければならない。重箱度を調べる」

 

と言い換えられます。
「難しい大学≒性格の悪い相手(性格いい大学で難しい大学もあります)」
と仮定するならば、相手の性格の悪さ、細かさ、しつこさを知らなければ
相手に勝つことはできません。
相手の邪悪な技や駆け引きをあらかじめ知った上で対策を重ねるのが
最も勝率の高い戦法です。
相手の性格の悪さは、いくら悪く想定しても考えすぎということはありません。
2022の共通テストはその最たるものだと思われます。
(もっとも、あれは想定外の中の想定外でしたのであのレベルまでは想像しなくてもいいのですが)


それではまず具体例を挙げます。
センター試験数学2b数列です。

センター試験 数2B

センター試験数2B

くそ面倒だしよくわかりませんね。

詳しい内容は煩瑣なので述べませんが、

とにもかくにもBやらCやらDやらとにかく数列を連鎖させる問題でした。
係数をこじつけさせる出題が好きだったようです。
「これ結局どういう数列なのか」
という正体は極めてわかりづらく、
ただただ係数遊び、つじつま合わせをやらせてきます。
正直解いていておもしろくはありません。
ただただ面倒くさいだけです。
ですが、これが共通テストというものなのです。
(これはセンター試験の問題ですが内容はほぼ共通テストと同義です)
「頭の悪い問題出してくるなー」などと言っても始まらないので
この性格の悪い相手を倒す(高得点を得る)ことが現実的には必要なのです。
相手の「悪さ」をいくら責めても話は始まりません。
相手の「悪質さ」を認め、現実的な対策を講じることでしか結果は得られません。


次に、中央大学英語過去問です。

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これもまた詳細は省きますが、長文の正誤を4択で問われる問題でした。

解説では「お宝の発見を発表したのは2015年だけど、
発見したのは違う年だからこの選択肢(C)は不適だよね」
と書いてあります。
ちなみに、発見された年は、この長文の冒頭部から
遠く離れた箇所に書いてあるような書いてないような感じで
記載されています。

(すみません、この画像には全体は収められていません)
これが中央大学英語の性格の悪さです。
揚げ足の取り方がなかなか嫌らしいです。
難しいというよりは性格の悪さに起因した付き合いづらさといった感じです。
しかしこれもまた、「中央大学はこういうとこなんだ」といった事実を
あらかじめ知っておけばそこまで結果が不安定になることはありません。
性格の悪さ、悪質さは準備次第で対処可能です。

 

繰り返しになりますが、重要なのは
「相手の悪さをあらかじめ知っておくこと」
です。
同じような問題が出題される確率は低いですが、
しかしその学校のマインドや傾向、癖というものには
共通性や一貫性がどうしても匂ってくるものなのです。
皆さん陥りがちなのは「過去の出題と戦う」ことにフォーカスしすぎて
「癖、傾向の抽出や分析に意識が注げない」という現象です。
重要なことは具体的な形以上に、


「一定数以上の事例から共通して匂ってくる具体的でない性質」

です。
これは大学受験に限ったことではなく、実際の仕事や研究においても
最も重要視される能力であると思われます。
だからこそ、難関大ほど過去問と類似した出題が少なく、
「匂いだけが共通した全く違う問題」
を出題してくるわけですね。

受験生の皆さんもそういった「匂い」を嗅ぎ取って対策できるように日々の勉強を頑張ってください。

お疲れ様でした。

 

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