山形県米沢市のオンライン高校・大学受験塾「伝説の松本学習塾」のブログ

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二次試験対策で伸び悩む人は参考書を絶対に使うべし~受験と学問は違うという話~

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今回は

「高校の教育システムと教科書その他高校から購入したテキストだけで
 学習していると優秀な地頭の学生だとしても二次試験の結果がちょっと危なっかしくなる」

という話です。
もう少し端的に結論を述べれば、

「良質の参考書を漁ったほうが伸びますよ」

です。
「自分は優秀でもないから関係ない話だな」
と思う方にも有益な内容になっていると思います。
むしろ「元々優秀な人」以上に「そんなに地頭が強いわけでもないと自覚している人」
にこそ読んで頂きたいです。
私自身が後者だったからです。
以下、詳しく述べていきます。

生徒を指導していて、ふと思うことがあります。

「この子は地頭がとてもいいのに、学校から購入した教科書だけで
 正面から突破しようとし過ぎるなあ。もったいないな」

当塾では、基本的には参考書を使用して指導を実施するのですが、
一部の「現時点において特定の教科で優秀な成績(模試に限る)を出している生徒については、
その教科に限定し、生徒の自主的な手法を尊重する」
というスタイルを採用しています。
言い換えると
「模試でいい結果が出ている教科については生徒が自分で考えた手法ある程度お任せしている」
ということです。
もちろん、助言や質疑応答は全て実施しますが、
自習についてはひとまず口出しをしない、ということです。
しかし、往々にしてこういった「ある程度お任せ段階」から
「勉強方法についてビシバシ口を出す段階」に移行します。
以下、もう少し詳しく述べていきます。

8月~9月頃になると、当塾では一度志望校の過去問を4,5年分軽く解かせます。
実際に過去問を自分の手で解くことによって、
これまでの積み重ねの方針が正しかったのか、それともピントがズレているのかを
確認するためです。
このくらいの時期であれば、自分の詰めの甘い領域や、まだ実力が不足している部分については
残り時間的に修正が十分に利きます。
しかし、この段階の指導を実施するにあたり、
「模試の結果はいいけど(8割以上得点)、今回の過去問の正答率はまだ少し危なっかしいなあ(6割前後)」
と思うことが多々あります。
こういった生徒に共通するのは、冒頭部で述べたように
「教科書と付随するテキストだけで学習を進めている」
です。
地頭が優秀であるがゆえに、また、模試でも8割以上得点できてしまうがゆえに
「この手法で正しいんだな」
と思うのは自然な成り行きだとは思います。
ただ、それでいい結果が得られるのはあくまで模試の段階までです。
各大学の二次試験ともなると、各大学特有の「重箱の隅をつつくひねった問題」が出題される可能性が高いです。
そして、その「揚げ足取りにも似たマニアックな出題」に対応し、
得点を7割5分~8割5分に安定させるためには、

「学校からの教科書では結果的に効率が悪い」

と言わざるを得ません。
学校の教科書は、悪いテキストではありません。
ただ、網羅的過ぎて的が絞れていないのは否定できない事実です。
受験は時間との闘いです。
教科書をベースに、地頭の優秀さ、記憶力のよさに依拠して
その膨大な情報量を頭に叩き込む手法を採用していると、
結果は出せることは出せるのですが、費用対効果が悪くなります。
地頭がいいがゆえに陥ってしまうトラップとも言えます。
理想の形を述べれば、
「地頭がよい学生が良質の参考書を用いて勉強する」
が最も得点が伸びる形になります。

繰り返しになりますが、優秀な学生であるほどに
「現在の手法に改善の余地を感じていない」
ということは多々あります。
この場合、結果は一定以上出ます。
しかし、時間効率が悪いがゆえに他の教科にあてるべき時間や体力まで
余分に奪われてしまい、本当はもっといい点数が得られる能力の持ち主なのに、
その結果全体の成績が落ちてしまうのです。
非常にもったいないです。

教科書と違い、良質の参考書は「本当に重要な出題分野」にフォーカスしています。
端的に表せば「情報の圧縮量・密度」が違うのです。
それゆえに大幅に時間的・体力的負担を軽減することが可能です。

また別の視点で表現すれば、
教科書→学問的に優れている。全範囲を網羅している。情報量が多い。
参考書→受験戦闘力を上げることに優れている。重要問題に特化している。
    濃く深い情報に特化している。
ということになります。

受験勉強の目的は、「学問的な実力を上げる」ということ以上に、
「短期間で受験に勝てるだけの情報量を処理すること」です。
学問的に正統な勉強手法と、受験に勝つための手法は異なるのです。
ここを混同している学校や学生は非常に多いです。
受験が間近ではない高校1・2年生の間であれば、学問的実力を上げる
地道で正面突破な勉強方法で全く構わないのですが、
高校3年生以降、受験が目前に迫っている時期においては、
要領が絶対的に必要になってきます。
極論を言えば「学問なんかやっている暇はない」のです。
学問的な、じっくりと取り組む学習は、受験が終わった後にまた再開すればいいのです。
受験と学問を混同してはいけません。
受験に勝ってから、志望校に受かってから、好きなように学問にふけってください。
受験生である間は、割り切って受験生を一生懸命やってください。
受験生は学生ではありません。
「入試に勝つことに特化した最高効率の手法を採用する情報処理の鬼」
これこそが受験生のあるべき姿です。
問われているのは、学問的実力よりも情報処理能力です。
ここを履き違えると、優秀な学生さんでも、実際の能力ほどは成果が出せないということになります。
もったいないです。

参考書は、受験のプロが執筆しています。
ゆえに情報濃度・密度が濃いです。
そういった「他人の力」という力学をうまく使って、有限である自分の時間を、
リソースを有効活用してください。
他人の力、遠心力、追い風etc...。
これらの「自分以外の力」をうまく活用する人ほど勝率が安定します。
「犯罪やカンニング以外の手法は全て自分のために利用する」
くらいのマインドで受験勉強に臨んでください。
教科書は、学問のプロが執筆しています。
受験のプロではありません。
ゆえに、受験に勝つための最適なツールとは言い難い側面がどうしてもあるのです。

「自分は記憶力とか自信あるのに暗記科目とかなんか伸び悩むなあ」
と思っている方は、教科書ベースの学習から参考書ベースの学習にシフトチェンジしてみてください。
「そもそも記憶力に自信がない」という方ならなおさらです。
教科書ベースの手法で自信が持てなくなるのは当然です。
学習領域が絞られている参考書ベースの勉強に切り替えましょう。

実際に、前述した「過去問を解かせてみたら意外と結果が出ない生徒」については、
参考書ベースの学習に切り替えた結果、得点は向上し、模試の成績も
高い領域で安定するようになりました。

別に塾なんか行かなくてもいいので、せめて参考書くらい買い漁ってください。
そうすることで人生が開ける可能性が飛躍的に向上します。
お疲れ様でした。

 

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