山形県米沢市の高校・大学受験塾「伝説の松本学習塾」のブログ

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SSHは期間を短く、なおかつ2年生のうちに全て終わらせてくれないかなーという話

また、伝説の松本学習塾です。

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www.matsumoto1057.com

今回は、SSHスーパーサイエンスハイスクール)制度について思うところを語ります。
SSHについては以下のリンクより概要をご覧頂ければと思います。
https://www.jst.go.jp/cpse/ssh/
早い話が
「高校生に大学の研究の疑似的なレベルなものを少人数班編成で一定期間やらせる試み」
です。
結論から申しますと「SSHは2年生のうちに全てさっさと終わってほしい」です。
以下、詳しく述べていきます。

SSHは2年生の最後のあたりまで大半の生徒が取り組みます。
大半の学生は2年生のうちにSSHの取り組みは終わります。
そういった学生については大丈夫です。
ただ、そこから入賞というか優秀な成果を出せた生徒は
それ以後、具体的には3年生の5月に全国大会に向けて入念な準備が課せられます。
当塾の塾生でもなんの因果かそういった全国大会の候補者リストに選ばれてしまう学生が何人かいます。
正直、受験生には邪魔以外の何物でもないです。
貴重な時間が奪われているというのが率直な印象です。

そもそも、3年生の時期に割り込む意味がわかりません。
受験生の時間を割いてまでやるべき内容かと言われると、全くそんなことはないです。
研究は大学に入ってから頑張ればいい話です。

また、SSHの取り組みに関して大してやる気のない学生が入賞候補に入る事例もあり、
そのあたりの事情や流れもかなりどうでもいいです。
頑張って頭をひねった学生やアプローチ、馬力を評価してやるならまだ話はわかるのですが。
率直に言ってしまえば、各教授や専門家がどのテーマを与えるかで50%以上入賞するか否かは
最初から決まっているのですから、学生の優秀さ如何以前にどのテーマを引き当てるか、
つまり運の要素で優秀者が決まる部分が多いと言えます。
(まあ、本来の研究も多分に運の要素が絡みますのである意味リアルと言えなくもないですが)
もちろん、優秀者の候補に入った学生の中には、真剣に取り組んで頑張った学生もいると思いますので
その点は偉いとは思いますが。

率直に言ってSSHは、受験に邪魔ですし受験以外の領域においても大して役には立ちません。
取り組み自体はいいことだと思いますが、あくまでこれは疑似体験であり、
そういったプチ体験は、あくまでプチ体験としてさらっと短期間で済ませればそれで十分だと思います。
プチ体験、疑似体験なんて本場の実践においては何の足しにもならないのですから。
あくまで一瞬さらっと触る程度でいいと思います。
「本格的な疑似体験」は数日から2種間程度の短期訓練なら効果は濃厚だと思いますが、
それを超えると徐々に意味合いが薄くなり時間の浪費にもつながるかと思います。
適性のある学生やその取り組みに対して意欲旺盛な学生であれば長期的に続行する意味合いはありますが、
適性のない学生や消極的な学生に関しては、単なる時間の浪費でしかありません。

研究・分析、プレゼンやそれに関する準備なども、どうせ将来的に実践で間違いながら学べばいいだけのことです。
研究やら学問においては、実践こそが最高の訓練です。
作業内容の概要だけさらっと触って、なんとなくロールプレイさせて学生が「そう言えば高校時代にやったことあるかなー」
程度に思わせられれば疑似体験としてはで十分でしょう。
半端に足を突っ込むような試みは時間の無駄です。
もちろんSSHの内容自体はいい試み、取り組みだとは思いますが、
実施期間の長さと実施する時期に課題があると考えています。
できれば改善してほしいですが、恐らく無理でしょうね。

話は変わりますが、SSHでふくらました学生の自意識とか夢とか知的好奇心、
それらを達成させるのは、、気持ちとか夢とかイメージではなく、実践的な勉強の腕力ではないでしょうか。
SSHの実施意図は、大ざっぱに言って「知的好奇心を拡張し、学生の進路への意識を高める」だと思います。
もっとざっくり言えば「でっかい夢を早いうちに具体的に持たせられればいいなー」くらいのことかと思います。
しかし、現実を言ってしまえば、受験の実力すらない人間が、学問研究領域において大きな夢をかなえる力を所有しているわけがないです。
したがって、自分の志望する研究内容、分野をどうにかしたいのなら、
SSHなんかさらっとやって「こういうもんなのかー」程度にしておいて
さっさと受験勉強で勝てる訓練に時間を割いてください。
「必要な訓練をしないでオリンピック選手とお話してなんか大きい夢だけ持ちました」
みたいなことは、後でがっかりさせるだけ無駄というか、教育者側のちょっとした犯罪な気がします。
力を与えてください。
必要なものは具体的な力です。
夢や欲求だけ与えても無意味です。
夢や欲求なんてものは各人が勝手に見つけたり遭遇するものですから。
SSHの、知的好奇心の枠を広げるという意義はわかりますが、
「広げた後はお前ら勝手に自分で実力つけろよばいばい!」は無責任だと思います。
「つけろよばいばい!」で終わるなら百歩譲ってまだいいのですが、
SSHという制度自体には罪はないのですが、
興譲館米沢市の偏差値高めの高校)をあてにしてればいいとこ行けるよ!
 SSHで高めた意識とか野心を叶える手段を学校が提供しますよ!」
的な学校側からのアプローチはやめたほうがいいと思います。
率直に言ってそれは非現実的だからです。
(詳しくは当ブログ内に「学校というシステムが受験対策においていかに限界を有するか」のような
 記事が複数ありますのでそちらを参照して頂ければと思います)
興譲館の上位60人くらいは東進ハイスクールに通っているわけで、興譲館をあてにしていないわけです。
わかっている人はわかっているわけです。興譲館というか、興譲館に限らず高校のやり口では多分ダメだなと。
そういう生徒はいいんです。
あてにならないとわかっているわけですから。

ただ、中には高校をあてにしてしまう素直な生徒も一定数いるわけです。
「この学校のテキスト使って、先生の言うことを聞いてれば大丈夫なんだ」と。
全然大丈夫じゃないです。
(まあ、このあたりに自力で気づくのも頭のよさのうちだと思うので
 全て学校に責任があるというわけではないのですが)
自称進学校を信用した結果、
旧帝大あたりに行きたいなーって夢だか希望だけ膨らんだけど受験の力鍛えるのが下手で、
 地頭はいいのに結果的に地方国公立の低いところにしか行けませんでした」
みたいな話が私の身近でもあるわけです。
これは恐らく私の身近に限った話ではなく、全国的にありえる事例ではないかと推測します。

ここで重要なのは、私のような存在が
「高校のやり方じゃ足りないし、下手だし、物理的に量が不足してるから参考書をやりこむ勉強のほうがいいよ」
と言っても
「いや高校の先生を信用してるし、他の同級生も高校配布の教材でやってるし自分はこのスタイルでいきます」
のような態度で受験勉強を続けてその結果大して成績も上がらない事態に陥ること、
つまり効率的な勉強法を受け入れる柔軟性が学校のせいで失われることです。
(私が大昔に家庭教師をしていた頃の話です)

このエピソードで語りたいことは
「高校を信用しろみたいな態度の挙句、他の勉強法を受け入れる可能性をつぶして、
 その挙句大して実力も上げられないのは高校の罪でしょ」
ということです。
そういった事例が多々あるからこそ「自称進学校」などと揶揄されることになるのです。
成果が上がる勉強法を外部の人間が教示してもそれを受け入れる柔軟さが、高校のせいで失われるわけです。
しかも夢とか希望だけを各人の頭の中に膨らませた状態で。
言い方は悪いですが「巧妙に仕組まれた無自覚な軽犯罪」という印象です。
知識も経験も浅い10代の子供は、学校の先生が言うことなら、
しかも「一応」進学校の先生が言うことならなおさら信用してしまう確率も高いかと思います。
残念なことです。

話が若干迷走しましたが、論旨としては
SSHの意義は認めるが、せめて2年生までに全て終わらせてほしい」といったところです。
3年生に割り込む意味がわかりません。
SSHをやめろとは言いませんが、早めに終わったほうが絶対いいのになと思っています。
(どうせなら実施期間ももっと短くていいと思っています。どうせ疑似体験の域を出ないのですから)
実践的な知的腕力と、それを鍛える訓練だけが現実的に世の中から求められます。
そこから目をそらなさいことでしか、現実は動き始めません。

まずは志望する大学に入ることが先決です。

そのための受験の力を鍛えましょう。

学生にとって最重要な現実とはそれだけです。