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6年間も英語を習っておいて英会話ができないのは当然という話~単語帳も配らないくせに何をか言わんや文科省~

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今回は、モノ申す系です。
文科省の英語教育にモノ申し、各家庭ですぐできる対策を記します。

 

まず、英語教育に関する序論から入ります。
「中高合わせて6年間も英語教育を受けているのに英会話ができないのはなぜか」
問題は、数十年前から言及されてきた内容です。
それを受けて、文科省も小学校高学年から英語授業を必修化する運びとなりました。

しかし、問題は早い遅いとか、あるいは学習量の多い少ないの問題ではありません。
重要なのは指導の中身です。
端的に言ってしまえば、

 

「単語帳を配布せよ」

 

です。
2022年現在でも、中学校においては英単語帳を配布していない学校が大半だと思われます。
(学校によっては配っているところもあるかもしれませんが少数派だと思います)

至極当たり前の話ですが、英語をはじめとする語学は、単語から始まります。
文法を説明する前にまず単語を暗記させないと話が始まりません。

 

「中学校レベルの英語教育なら、教科書だけで十分でしょ」

 

文科省が思っているのかどうか知りませんが、はっきり言って不十分です。
教科書とは別個の冊子として、単語帳を配布し、英単語を暗記する訓練を実施すべきです。
そしてこれは実質的な英語教育が始まる中学校から開始すべきです。
こういった基礎の訓練もなしに

 

「なんか知らんが日本の学生は6年間も習っておいて英語がしゃべれんなあ」

 

などとぼやいても全くの無意味です。
単語の絶対数も叩き込んでいないのに英会話ができるはずがありません。
偏差値が65以上の高校に通う学生でさえ、英単語の暗記量や暗記法について
ほとんど無知と言って差し支えないケースが多いのが現状です。
日本の英語教育は、学校の領域においては始まってすらいません。
この場合の「始まり」とは、英単語の基礎教育です。
昨今ではすっかり言い古されてしまった感のある
「詰め込み」教育です。
教育において、詰め込みを避けて通ることは絶対にできません。
詰め込みが問題なのは、
「いつまでも無味乾燥な詰込みばかりしている」
という、時期と質の観点においてです。
教育の初期段階において、詰め込み以外にスタート地点はありません。
ひらがなの50音順ですら、強制的に暗記させる以外に方法論がないのと同じことです。
教育は、まず知識から始まります。

 

したがって、英語教育の早期化(小学校必修化)もポイントがズレた指導要領変更と言えるでしょう。
まあ、文科省がズレているのはいつものことなので今後もズレ続けるのでしょうから、
文科省のやり口に声を大にするほうが野暮なのかもしれません。
(しかし当塾のブログでは野暮なことを永久にやり続けたいと思っています。
 「ならぬものはならぬ」です)
日本人の英語能力の相対的劣等は、
英語を早く仕込めば解決する問題ではありませんし、大量に教えれば解決する問題でもありません。

 

「必要な基礎訓練がすっぽり抜け落ちている」

 

数式で表せばこの状態は「0」であり、0に100をかけようが1万をかけようが計算結果は0です。
正しく始まってすらいない状態で、その上に何をかけ合わせたり積み重ねてもほとんど無効であるということです。
小学校から英語を必修化するのはいいとしても、まずは単語帳を配ってほしいところです。
そして暗記の訓練方法を教える授業を週1回でもいいので設けてほしいものです。
(これがうまく行きすぎると、生徒の独学力が高まって
 学校の先生の仕事がなくなってしまうと思って
 実施しないのかもしれませんが、実はそんなことはありません。
 とか言ってみても文科省の方はどうせ理解できないと思いますが)

 

話は少し変わりますが

 

「いったん学習に遅れた子供が、
 その内容が抜け落ちたままその後の学習についていけず、
 学習へのモチベーションが減退しますますついていけなくなる」

 

という現象は古今東西でよくある話です。
これは、英語においても往々にしてありえることです。
わからない英単語が多すぎてやる気が起きないということもありえるわけで、
そういった子供に再起の機会を与え、
やってみないでもないという気分を起こさせるには単語帳が有用です。
以下、その理由に触れていきます。
第一に、英単語帳は、コンパクトです。
中学生なら中学生用の英単語帳を与えれば、中学生の学習範囲に適した単語のみが収録されています。
学習は、ある程度まで狭いほうが有効です。
広すぎると、「これいつになったら終わるんだろうな」感や「めんどくさっ」感が湧きやすくなります。
ゴールがある程度見えやすい範囲のほうが子供の主体性を引き出しやすくなります。
「自分にもできそう」これが全てのモチベーションの根源だからです。
英単語帳が教科書と別個に与えられているだけでも、
上述したような「一回落ちこぼれた子」に再挑戦の機会が増えるわけです。

 

「英語の辞書があるじゃないか」

 

という声があるかどうかわかりませんが、辞書では駄目です。
ある程度コンパクトに、勉強を始動するハードルを少し低く設けられる辞書的な役割のもののほうがいいです。
それが単語帳にあたります。
大体、辞書を自ら引くような子供はそもそも学習意欲がかなり高いので学習においてこける確率は低いです。
「辞書を引けばいいのに」は教える側の怠慢です。
辞書では網羅的過ぎます。
効率が悪いです。
「落ちこぼれている生徒」の再起のツールとしてはハードルが高すぎます。
学習への意欲を高揚させる効果もありません。
言っていいかどうかわかりませんが、私は英語の辞書を引いたことがほぼありません。
英語学習においてそれが有用だと思ったこともありません。
全て単語帳なり参考書などの書籍を用いて学習しました。
「辞書を引いて勉強しろ」はマニア向けです。
万人向けではありません。

 

まとめに入ります。
賢明な保護者の方々は、英語の単語帳をなんでもいいので買い与えてください。
それを用いた訓練もなしに「しゃべれないねえ」などと言ってみてもナンセンスです。
他人主導の授業以上に、反復訓練をこなさないと技能は身に付きません。
これは英会話に限らず、全ての技能に言えることです。
「できない」のは、「能力がないから」ではなく
「訓練していないから」「訓練の方法を知らないから」
「訓練の方法を知る機会がないから」だけです。
当塾のブログにおおよそ方法論は書いてあります。
また、当塾でなくともネット上にいくらでも方法論は書いてあります。

 

ともかく、使うか使わないか以前に英単語帳くらいは中学生になったら買い与えてください。
持っているのといないのとでは大違いです。
(一応、大半の高校では単語帳を購入・配布させる傾向にありますが、
 やや手遅れの感があります。
 学習範囲が一気に広がった高校英語において、
 それまで配布されておらず使い方の要領も把握していない
 単語帳を突如渡されても、それは宝の持ち腐れでしょう)

英語学習の脱落者を産んでいるのも技能習得未遂率を高いままにしているのも文科省の責任です。
学生の責任や問題ではありません。

 

「配られるべきものが配られるべき時期に配られていない。
 そして単語帳をメインに据えた暗記のカリキュラムも存在していない」

 

訓練なしで身につく技能は存在しません。
語学は、技能以外の何物でもありません。
意識的に必要なトレーニングを経なければ、何の技能も習得できません。
文科省の目が開くのを待つのではなく(おそらく永久につむったままでしょう)
各ご家庭の意思で動く必要があると私は考えます。
長文お疲れ様でした。

 

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